昔、綺麗な文章が読んでみたいとリクエストしてくれた知人の為に書いたものです。
随分昔ですが、これを読んでくれた人は思い出してくれたりするのかなと時折思います。
銀杏の葉は大阪大学のシンボルですがこの話とは無関係です。
(2005年11月24日初稿)
川端康成の箴言
銀杏の季節
『別れる男に、花の名前をひとつ教えておきなさい花は必ず、毎年咲きます』~川端 康成~
数日前のことです。
ある人と話していて、銀杏の話になりました。
そろそろ、銀杏の季節ですし、できたら、一緒に銀杏を拾いに行けたらいいですね。
私が肩車をしますので、あなたが木を揺すって落としてください。
そんな事を言いました。
すると、銀杏って、地面に埋まってるものじゃないのと逆に尋ねられました。
違います。
銀杏は銀杏の木の種の中身です。
銀杏自体はよく見かけますが、秋から冬にかけて、実が地面におちてますよね。
あの、果肉の部分をとりのぞき、殻を割って取り出した中身が、銀杏なのです。
一日、数粒をトースターで焼いて食べると風邪を引きにくくなると、昔ある人に教えてもらいました。
その話をして、今度、銀杏の木を見たら、よく注意して見てごらんなさいという話になりました。
多分、これから毎年銀杏の木を見ると、あなたの事を思い出すんでしょうねと言うと
私も、たぶんひろぽんさんの事を思い出すと思いますよ
とその人は笑って答えました。
思い出す記憶
そして、この話をしていてふと、昔私に銀杏について教えてくれ、一緒に銀杏を拾いにいった人の事を思い出しました。
色々お互いの間にあった筈なのですが、今思い出せるのは、一緒に銀杏を拾いに行ったりした、朧げですが、楽しかった事ばかりです。
今、この人に銀杏の話を伝え、それから何年も過ぎてお互いの事も思い出せなくなりそれが当たり前になったある日、私があの人の事をふと思い出したように、この人も私の事を思い出してくれるのかなあと思いました。
そして、少しでも、懐かしんでくれたらいいなとも
冒頭で引用した、川端康成の言葉は、そんな意味もあるのではないかと思ったのです。
ただ、この言葉は「どんなに嫌がられても、毎年必ず相手に自分の事を思い出させるひとつの「呪い」にもなります。
あなたとの想い出
私と、銀杏の話が、その友人にとって「呪い」にはならないでほしいし、そうなるように、楽しい話をしましょう、そして、よかったらいつか銀杏を拾いに行きましょう。
そんな事を考えました。
コメントをもらえるとうれしいです
コメント一覧 (4件)
ひろぽんさん、お邪魔します。
ブログ読ませてもらって、いても立ってもいられず、初めてコメントします。
素敵なエピソードと、情景が浮かぶ描写もとても素敵です。
他の記事も文章だけでなく、タイトルや見出しも面白いのでクスッとしちゃいましたw
本当に文章書くことがお好きなんですね。
これからもちょくちょく遊びにきます!
無理のない範囲で、どうか健やかに更新がんばってくださいね!
ゆとりさんこんにちは!
来ていただいた上感想までいただけてとても嬉しいです。
かなり昔に書いたものなので、見返すとちょっと恥ずかしい所もありますが、こういうのもあって良いかなとリライトしました。
なのでお褒めの言葉に溶けてしまいそうです。
普段は他の記事のような内容のわからない読者に喧嘩を売るタイトル、まとめになっていない目次と
読まれたくないのかというスタイルが素です。
他の記事がご期待に沿えるようなら嬉しいです。
おはようございます!
まかデス\(^-^)/
このタイトルのタイトル?(いや、カテゴリー?なんて言うんでしたっけ笑 ほんとにブログやってんのかw)【おっさんの昔話】っていうのがめっちゃツボりました笑
センス良すぎます!( ´∀`)
まかさんこんにちは!
コメントありがとうございます(^▽^)/
カテゴリーは分かりやすく、それでいて興味をひくように。
などという事は一切考えていませんでしたw
この記事、元は2005年に書いたものなのでリアルタイムでもなんでもなく
「若い人からしたら『おっさんの昔話』みたいでうっといやろな」
とカテゴライズしたのです(昔話=武勇伝みたいな感じです)
まかさんに喜んでいただけで嬉しいです