怪談などで
「お祓いは心霊現象に苦しめられた時の手段」
と妙に自分にとって敷居の高い存在になっていたのだが、自前のサイトを持っているような神社仏閣ではお祓いの料金表から受付時間に予約状況までしっかり記載している日常業務の一つなんである。
(2022年9月6日初稿
2023年9月3日加筆)
いつものごとく不運
アイスを夜中に買いに行く47歳、車にはねられる
私がさっきまでひらいていたサイトである。
「岡山市 厄除け」
で検索すると上位にヒットしたのだが、ご利益度合はどうやって評価しているのかまではわからない。
わからないながらもわざわざPCを立ち上げて検索してみる所まで私は参っていた。
7月も末、ぼちぼちと勉強に戻ったり持病の治療に取り組んだりと物事がぎこちないながらも回り始めたかなというある日の深夜、私はバイクでふらりと外出した折にタクシーにはねられた。
心身の調子が良くなく、周囲に対する注意が欠如していた私の過失なのだが、47歳にもなってアイスが食べたくなったからというしょうもない理由で家を出たのが原因というのも情けない話である。
定期的に不幸になる人生を変えたい
そう思い、厄除けについて調べていた所で話は冒頭のランキングに戻るんである。
世の中には信心深い人というものも多いのか、単に習慣なのかは分からないが「厄払い 御祈祷」で検索すると出るわ出るわの確変状態であった。
岡山神社仏閣巡り
ちょっと調べた所では、岡山とくれば桃太郎、桃太郎のモデルといえば吉備津彦、てな訳で吉備津彦神社が上位ランカーに座しているのは分かった。
が、意外や意外。
幼稚園の時から毎日その前の県道を通っている護国神社の評判が意外と良い。
護国神社というのは明治の代物である。招魂社という神社が前身である事が分かってきた。
招魂社(しょうこんしゃ、旧字体: 招魂社󠄁)は明治維新前後から、また以降に国家のために殉難した死者を奉祀した各地の神社なのだが、これが昭和になって護国神社として体制の変更があったらしい。建立の趣旨としては一貫しているので問題なかったのだろう。
歴史も浅いし霊験あらたかといったイメージを持っていなかったが、国を護るという役をあてがわれるのは伊達ではないという事らしい。
お祓いも予約フリーでお値段お手頃。
自分へのプレゼントは厄除けのお守りにしようかと思案している最中である。
後日護国神社を参拝し、お守りを一つとスマホ用ストラップ型のお守りを購入した。
参拝して驚いた。
すぐ500mもいくと交通量の多い県道にぶつかるというのに、しんと静まり返った神社の中は夏のさなかにもかかわらず身に染みるようだった。
境内は綺麗に掃き清められ、清浄な雰囲気が漂っているというのに人の気配が全くしない。
少し肌寒いものを感じつつ社務所らしき建物に行ってみると巫女さんと事務をしているらしき職員の方が居て、お守りやお札を販売していた。
それにしても人の気配なさすぎだろう。
あの人たちが幽霊だったと言われても納得しそうな程静かな空間だった。
お祓いは結構高かったので当時の自分には厳しく棚上げになってしまった。
お守りのおかげかどうかは知らないが、二回目の鍼灸師国家試験に落ちた以外は人生に大ダメージは受けていない。
ここでお守りを購入してからの一年間
無事故無違反です!ただ・・・
①カノン(猫)逝去
②鍼灸師国家試験二度目の落第
③コロナウィルス感染
とあったので微妙な気分です
コメントをもらえるとうれしいです